常温接合 | 超高真空中で精浄面の金属同志を接合させる。 |
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拡散接合 | 接合面を平坦・精浄にし、圧力は低めで、高温・ 長時間とし、クリープ変形及び原子拡散により接合させる。(原子力発電など) |
圧接 | 圧力を大きくし、接合面の塑性変形により汚染層(酸化膜など)を破壊分散させ、内部より清浄面を押出して接合させる。温度は補助的に軟化させることで促進の働きをする。 |
摩擦接合 | 接合面を互いに回転させることなどにより摩擦熱で汚染層を破壊し、周辺部に押しやり接合させる。 |
スタッド溶接や全国圧接業協同組合の手がけているパイプ圧接などはセラミック製フエルールで接合面を囲むことで上記の条件を生成させる原理である。
このことから固相接合を生じさせる条件は下記となる。
公益社団法人日本鉄筋継手協会が発行した手動ガス圧接技量資格者の全国総数は、圧接業者(会社)数508社、5,714人(平成13年12月現在)、近畿では73社、869人で内、優良圧接業者は7社、347人となっています。溶接工法では先行業者の規模が判然としませんが、圧接業者の手がけたSB工法溶接技量資格の保有者は92人(平成14年12月現在)であり、プラス100人程度と思われます。圧接と溶接の施工比率は、約7:3程度、当社では年間施工箇所数で700,000:300,000箇所の規模となっており、当社の班数比率は、圧接35班、溶接12班の構成となっています。
鉄筋を突合せて継手(溶接工法)は、建設省(現、国土交通省)の「昭和58年建設省住指発第273号」通達により急速に使用されだした機械式、圧着、圧接 ( ガス圧接を除く ) 、溶接継手を『鉄筋継手性能判定基準』を適用することで、現在一部を除いて《A級継手》の評定を得ているものです。
継手性能分類:《A級継手》強度と剛性に関してはほぼ母材なみであるが、その他に関しては母材よりもやや劣る継手。
継手性能判定:単体試験判定法により(財)日本建築センターによけるSB工法評定・評価の場合、下記などの試験データにより性能判定が得られる。
同一位置内での全数継手(いわゆるイモ継ぎ)とは、その断面内の鉄筋断面積50%以上を言う。(半数継手は、50%以下。)
土木学会では、上記の試験プラス下記のデータにより性能承認が得られる。
日本建築学会「鉄筋コンクリート造建物の靭性保証型耐震設計指針(案)同解説」「鉄筋コンクリート造建物の終局強度型耐震設計指針(案)同解説」による、柱と梁のヒンジ部分は梁端部から梁背の1.5倍の距離を離すことが推奨されている。
鉄骨鉄筋コンクリート造の場合は規定されていないが鉄筋コンクリート造と同じく安全側に求める方が良いとされる。しかし、あくまでも上記の意味は、原則は半数継手であって、構造上全数継手を採用する場合である。
平成3年「建設省住指発第31号」により建設省の≪評定≫は新たに認定しないが、すでに認定された評定は有効であり、今後は評定を出した規定類の「継手性能判定」「鉄筋継手使用基準」を適用することで取得する≪評価≫も同様に扱っても良いとされている。(財団法人日本建築センター、財団法人日本建築総合試験所など)
工法名 [管理組織] (施工業者) |
性能 | 評価取得者 | 取得日 | 継手方法及び裏当て形状 | 適用範囲 材質 鉄筋径 (裏当て材質) |
溶接方法 |
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SBR工法 [日鐵溶接工業(株)] (太陽圧接(株) 他) |
A級 | 日鐵溶接工業(株) | S61.01.09 | SD295 D16~D32 SD345 D16~D32 (鋼管開先パイプ) |
被覆アーク棒 JIS手溶接 |
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(旧)NT工法 [なし] (不明) |
A級 | (株)長谷工コーポレーション 川鉄商事(株) 三重興産(株) |
H01.04.19 | SD345 D16~D32 (鋼製U字型) |
CO2 ソリッド ワイヤー JIS半溶接 |
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KEN-SH工法 [神鋼溶接 サービス(株)] ((株)ウエルテクノ、 太陽圧接(株)) |
A級 | (株)神戸製鋼所 溶接事業部 |
H01.04.19 H08.06.19 (追加) |
SD345 D25~D64 SD390 D25~D64 SD490 D19~D41 (D57, D64はネジコン) (治具内蛇腹式セラミック) |
CO2 ソリッド ワイヤー JIS半溶接 (炭酸ガス 封入治具使用) |
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NKE工法 [日本鋼管工事(株)] (日本鋼管工事(株)) |
A級 | 日本鋼管工事(株) | H02.01.17 H12.11.15 (追加) |
SD345 D25~D51 SD390 D25~D51 SD490 D25~D41 (鋼管開先パイプ) |
CO2 ソリッド ワイヤー JIS半溶接 (炭酸ガス 封入治具使用) |
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ニューNT工法 [ニューNT工法協会] (原頭工業(株)、 (株)エヌワイケイー) |
A級 | 川鉄商事(株) 三重興産(株) 原頭工業(株) (株)エヌワイケイー |
H07.12.20 H13.09.19 (追加) |
SD345 D19~D51 SD390 D19~D51 SD490 D29~D41 (鋼管U字型刻み付パイプ) (SD490は極小巾十字型) |
CO2 ソリッド ワイヤー JIS半溶接 |
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CB工法 [一般社団法人 CB工法協会] (太陽圧接(株)、東亜圧接(株) (株)関西圧接、工藤工業(有) 他) |
A級 | 日本国土開発(株) 三井建設(株) 前田建設工業(株) (株)長谷工コーポレーション 佐藤工業(株) |
H02.06.20 H04.10.21 (追加) H10.07.22 (追加) |
SD345 D19~D51 SD390 D25~D51 SD490 D32~D41 (U字型セラミック) |
CO2 ソリッド ワイヤー JIS半溶接 |
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メッシュNT工法 [(株)高野技研] ((株)高野技研) |
A級 | (株)高野技研 | H10.10.21 | SD345 D19~D51 SD390 D25~D51 (U字型穴あき鋼製) |
CO2 ソリッド ワイヤー JIS半溶接 |
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SB工法 [SB溶接継手協会] (太陽圧接(株)、東亜圧接(株) (株)関西圧接、工藤工業(有) 他 協会員) |
A級 | 太陽圧接(株) 東亜圧接(株) 前田建設工業(株) (株)関西圧接 工藤工業(株) |
H11.03.17 H04.10.21 H14年度 追加申請決定 |
SD345 D19~D32 SD390 D25~D32 JIS半溶接 (SD345 D35~D51) (SD390 D35~D51) (SD490 D29~D41) (六角U字型熱変色塗料) |
CO2 ソリッド ワイヤー JIS半溶接 |
お客様の満足のいく施工を実現するため徹底した品質管理に努めております。
ベストな品質と効率的な施工が行えるよう作業手順等の確認、現場では日々の施工点検・完了後の自主検査など徹底しています。
バーナ駆動装置プラス油圧ポンプ内蔵の自動制御装置で加熱・加圧をコンピュータープログラム化した完全自動圧接の工法。
管轄組織 | 公益社団法人 日本鉄筋継手協会 |
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資格要件 | 手動ガス圧接有資格者で「自動ガス圧接技量資格検定」の資格を有する者による。 |
種別 | 鉄筋径 | 材質 |
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異形鉄筋 | D19~D51 | SD295A,295B,SD345,390,490 |
丸鋼 | 19Ф~50Ф | SR235,SR295 |
4種 | D19~D51 | 8名 |
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平成10年に圧接会社4社が財団法人日本建築センターで評定・評価を取得、現在関西圧接業協同組合員9社が加盟し、長年培われた現場作業の経験を生かしています。裏当てが六角形状で溶融金属と表面の熱変色塗料による外観検査を可能とした改良型の半自動CO2アーク狭開先溶接とした工法。
管轄組織 | SB溶接継手協会 |
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資格要件 | JIS Z 3841半自動アーク溶接技術資格の基本級(SA-2F)及び専門級を(SA-2H)のみとした協会の技量資格試験に合格した者。 |
種別 | 鉄筋径 | 材質 |
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異形鉄筋 | D19~D32 | SD345,390 |
H-2種 | D19~D32 | 23名 |
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昭和63年に財団法人 日本建築センターで評価取得した歴史ある工法。
しかし、手溶接によるので極端な狭隘な箇所などの施工以外は施工スピード・単価共非効率になる。
管轄組織 | 日鐵溶接工業(株) |
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資格要件 | JIS Z 3801アーク溶接技術資格の基本級(A-2F,A-3F)本級及び専門級(A-2H,A-2V,A-3H,A-3V)の有資格者で、日鐵溶接工業(株)の資格試験に合格した者。 |
種別 | 鉄筋径 | 材質 |
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異形鉄筋 | D19~D32 | SD345,SD295A,SD295B |
講習修了者 | D19~D32 | 7名 |
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昭和63年度に財団法人日本建築センターで評定・評価を取得、土木・建築の太径鉄筋、特に最近の超高層建築を目標とした工法。大企業の技術力に裏打ちされた工法と言えるが、工法に付随する機器・工具などの経費が高価 なものとなる。
管轄組織 | 神鋼溶接サービス(株) |
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資格要件 | JIS Z 3841半自動アーク溶接技術資格の基本級(SA-2F)及び専門級を(SA-2H,SA-2V,SA-2O)のいずれかの有資格者で、神鋼溶接サービス(株)の溶接講習及び技量資格試験に合格したる者。 |
種別 | 鉄筋径 | 材質 |
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異形鉄筋 | D19~D51 | SD345,390,490 |
KEN-SH種 | D19~D51 | 6名 |
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管轄組織 | JIS溶接基準 |
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資格要件 | JIS Z 3801アーク溶接技術資格の基本級(A-2F)、専門級(A-2H,A-2V,A-2O)及びJIS Z 3841半自動アーク溶接技術資格の(基本級(SA-2F)及び専門級を(SA-2H,SA-2V,SA-2O)のいずれかで対応する 。 |
種別 | 鉄筋径 | 材質 |
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異形鉄筋 | D10~D35~ | SD345,390,490 |
JIS Z 3801(手溶接) | 14名 |
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JIS Z 3841(半自動) | 23名 |
公益社団法人日本鉄筋継手協会の機器認定により鉄筋を冷間直角切断機で切断することで、鉄筋端面の研磨作業が不要となり品質向上が図れる。
管轄組織 | 公益社団法人 日本鉄筋継手協会 |
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資格要件 | なし |
種別 | 鉄筋径 | 材質 |
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異形鉄筋 | ~D32用 ~D38用 ~D51用 |
SD295A,295B SD345,390 SR235,295 |